ソウル郊外へリアルクエスト

2日目の一人旅。
今日は韓国人の友達が教えてくれた郊外の美術館にアナログクエスト。またまたwifiを切り、地図のみのGoogleマップだけを頼りに自分で情報を取りながら旅をする情報断食に挑戦。
行き先はホアム美術館というあのサムソンの創業者が作った美術館。ソウルから1時間くらい公共交通機関を乗り継いでいく。
その前に朝ごはんにコーヒー屋を探す。
ホテルのおじさんに、日曜日でどこも空いてないから大人しくスタバ行っとけって。というのをはいはい、と聞いて、いや、でもコーヒー文化の意地を見せてくれよ、と思って歩いていたら出会ったテテくん。
Kアイドルにちゃんと釣られてこちらで朝ごはん。

ちなみにこのCOMPOSE COFFEEはちょうどこないだフィリピンのJollibeeに買収されることが決まってもはや韓国のものでなくなっちゃうらしいから良い時に入ったね、と韓国人友達からチャットが来たり。アジアも食い合いですな。
さて、ホアム美術館。
近隣にエバーランドという、ゆるめのディズニーランドみたいなテーマパークがあるので、そこに行くバスで目指したんだけど、携帯を使わないで情報を得るって超大変。
自分の叡智をフル活用して(という気分で)ようやくたどり着いた。
気高い感じの門が数々の韓国時代劇を思いださせてくる。しばらく韓流ドラマを離れていたけども、こういうのは萌。
サムソンの財力と韓国の伝統と文化への愛が感じられる素晴らしい庭。
ホテルのおじさんには、ソウル市内にこんな庭たーくさんあるのにわざわざ郊外に行かなくてもと言われたけど、この静けさと広さはソウル市内で出会える気がしない。
どやどやどやどやーっという感じの美術館。

しかし。
なんと展示品入れ替えでこの日は臨時休館というハズレを引く。日曜日にやるなよー。
まぁ、これもにアナログ時代にはあっただろうハプニングって事で気を取り直して周囲を散策。
キムチとか漬けるんだろうか。特に説明はなかったけど、品格のある壺たち。
美術館は空振りでもここの素晴らしいのはこの庭。特に蓮の池は昼間でもこんなに花が咲いてて、申し訳ないが横浜三溪園を超えたな、と思った瞬間。
庭の所々には文化財もあって散歩してるだけで楽しい。
夏の韓国は久々だったけど、温暖化のせいで台湾と同じくらい暑い。
でもこの庭は緑と花で日陰もちゃんとあるから過ごしやすい。
そして庭の隣には巨大な湖が。
ピクニックもしていいみたいでとてもリラックスした空間。
こうやってベンチがあるから、腰掛けてひとしきりぼんやりして過ごす。
遠くにエバーランドの喧騒が聴こえたり、虫の声がしたり、私がだまってても世界はこんなに賑やかなんだなーと思ったり。
10000ウォンの入場料はあるものの、本当に手入れが行き届いた庭と建物にサムソン財閥の気合いを感じて満足。
シャトルバスでまたエバーランドに戻ってソウルまでの帰路クエストにまた挑む。
おまけとして、途中でスノーピークがエバーランドとコラボしてる施設を見つけて、さらにエバーランドにショップまであって、さらにはチャンドンゴンだっけ、誰だっけこのイケおじが広告塔をしていたのが新鮮で記録。
知らないとこで日本企業に出会うとなんか嬉しい。
そんなこんなで2日間のアナログの旅は終わり。
確かに携帯を使わないって相当不便だったけど、自分の頭と言葉で情報を得ていく面白さもあって、リアルに謎解きとゲームの世界を体験しているような感じ。
大人になればなるほど、便利が手に入りやすくなって、冒険の方向も違ってくる。
旅に出る事の何が好きだったのか、何が自分を豊かにしてくれてきたのが、根本のところを思い出すよい体験になった。

ソウル市内に戻った時の、ただいま!文明!な感じとか、ホテルに戻ってLINEができることとか、情報にアクセスできる喜びと枯渇みたいなものも再発見。
旅に出たら一日くらいはまた情報断食してみよう。旅人としてリセットできた韓国だった。

おしまい。

The Weekend Traveler

時間がなくて旅に出たいけど出られないという人たちにおくる、週末中心の旅行記。個人的な旅の備忘録なので旅行サイトとしては役立たずかも。非日常の音や匂いや光を感じたい方はどうぞ。

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