キョンと流人が守る島 八丈島 その1

長らく書いていなさすぎてサイトのログインパスワードを忘れたわたしです。
旅は続く。

久々の今回は八丈島。
東京都所属、伊豆諸島の南部に位置する離島へ行ってきた。
午前中に平静を装って仕事に励み、昼休みのタイミングで空港へ。
この気軽さが最高な東京の離島。
離陸待ち40分、フライト1時間くらいで到着した曇天の八丈島。
うまく言えないけど、わたしが知る西南の島たちとちょっと様子が違う。気のせいか東京都ですって感じのさっぱりした雰囲気。
小雨も降ってきたし、島の産物、あしたばの青汁でも飲みながら時を過ごす。苦いけど罰ゲームじゃない感じ。
ついでにあしたばうどんも食べる。明日の葉と書いて明日葉。ずいぶん眩しいじゃないか。
八丈島は火山活動によってできた島で、八丈富士と三原山っていう二つの大きな山を中心に地形が成り立っている。
こっちは八丈富士の方。
今回はマジのマジで頭空っぽ、最低限の準備でやってきたのでレンタカー予約なんかしてなくて、公共交通機関の旅。
とりあえずバスは来ないから歩く。
真っ直ぐな道を原付や軽自動車が爆速で走ってゆく。
平日だからか人も車もほぼいないけど、たまの車が豪速なので、こんな道真ん中で写真撮る迷惑YouTuberみたいな行為は要注意。
道の両脇を埋め尽くす植物が気になって近づく。
アロエ!!
無数のアロエ!!
デカい!!
伸びたい放題のアロエが規則的に植っている不思議な光景。
八丈島はアロエの花が有名らしくこのトゲトゲの真ん中から赤い綺麗な花が咲く。ちょうど2月の満開の時期が終わった後だったので、ただただ元気に蔓延るトゲトゲに圧倒される。
空港からも宿からも近いところにビジターセンターがあったので情報収集に向かう。

八丈島の自然って、世界中から気まぐれに集められてきた植物が博打打ち合ってるみたいにワイルドで雑多な印象。
ストレリチアは八丈島の花。エキゾチックな色合いが島にとても似合う。
1人の通行人にも会わないままビジターセンターに到着。
え、待って。
キョンて何…?

未知との出会いにいきなり上がるテンション。

とりあえずビジターセンターで情報を仕入れつつ、キョンを本日のクライマックスに取っておく。
とーーーっても小さくて可愛いウミウシ。
水槽の中にカラフルなウミウシ達がたくさん蠢く。
ウミウシ推しという若干の地味さと爪くらいの小さいスケール感が、沖縄や天草のド派手な海を見てきた自分としてはジオラマを見てるみたいでかわいい。
ビジターセンターは思った以上に楽しく丁寧に作られていて、係の方も親切でとてもありがたい場所だった。
さて、キョンよ。
いた…
こいつがキョンだった。
ビジターセンターには「おとこのキョン」「おんなのキョン」という大胆な説明のみで飼育小屋にも何の説明もない。
このウリ坊と鹿を足したような不思議な生き物は中国南部に生息して、埼玉あたりでは害獣として畑を荒らして迷惑がられているという。八丈島ではなぜに飼育に至ったのか、キョンに聞いても分かりそうにないので謎のまま。
下手に名前をつけて可愛がったりしてない感じが逆によかった。害獣だけどこの島では赦されてる感じ。
通行人には会わなかったけどキョンには会えたら 初日。何も知らずに来たけど好みの感じが詰まってそうな八丈島。

これだから旅はやめられない。

2日目に続く。

The Weekend Traveler

時間がなくて旅に出たいけど出られないという人たちにおくる、週末中心の旅行記。個人的な旅の備忘録なので旅行サイトとしては役立たずかも。非日常の音や匂いや光を感じたい方はどうぞ。

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