台湾総統選の日

ちょっとタイムリーじゃなくなったけど、世界中が注目する台湾総統選が1月にはありました。
選挙権ないから特に結果にコメントはないけども、台湾に引っ越した8月時点でもテレビでは毎日何かしらこの選挙の事をやってたから山場来た〜という感じで迎えた年明け。
せっかくなので記録しておこうかと。
選挙前のある日、急に鳴り響いた警戒アラート。台湾人的にも初めてだったらしく、学生仲間でもざわざわ。
何がって英語が警戒煽りすぎってとこだけど、市立図書館にいたんだけど図書館レギュラーメンバーのホームレスに至るまで全員スルー。日本人的にはこの手のアラートは地震なもんで若干は身構える。
ちなみにちょうどその頃、とある会社ビルのエレベーターに緊急停止時のイラストがあったから念のため撮っといた。
撮っといたものの、イラストがゆるすぎてあんまり伝わらない笑
自宅のマンションも有事の避難指定建物になってるけど、台湾人曰く、地下駐車スペースがあるとことかはだいたい指定建物になってるけど、特に備えはない。という事なので、自分の身は自分で守ることになりそう。。
さて、投票日。
私にしたら普通の週末。
台湾人にとっては歴史が動くかもしれない一日。
いつもの散歩コースにも投票所がちらほら。
日本の投票所の似た光景なんだけど、違うのは係員のみなさんの緊張感のなさ笑
下向いてるやつ、絶対携帯見てる笑
お昼時だったからランチついでに家族で出てくる人たちも多い。
とある投票所では幼児を連れて行って投票直前にその子どもが投票用紙を破いて無効になるという残念ケースも起こってたと台湾の友から聞いた。
台湾では事前投票がなくて本籍地で投票するので、ちょっとした帰省ラッシュみたいな状態になる。
台湾人の友はみんなそれぞれ投票したそうな。
そんな訳で台湾人にとっては一大事のこの日、外国人の私たちは街もテレビもメディアに明け渡してるので、ひたすらおとなしく暇してるのを知ってか、私が親切の化身と呼ぶ台湾人がお茶に誘ってくれた。
台北のお茶の産地として有名な猫空で、台湾茶会をしながら、台湾の学友から選挙や政治について聞く。日本と違って、みんな自分が誰を選んだかオープンに話してくれるし、家族と選択が違うこともあってよいみたい。
台湾人の自分達の未来に対する責任感と真剣さはある意味、日本人としては眩しい限りで、こういう友達が台湾の次の担い手になる事が誇らしくもあり。
結果はご存知の通りライさんの勝ち。
老いも若きもみんな開票結果にじりじりしている様子も日本ではもう考えられない光景。
選挙前は各地でライブ並みのステージが繰り広げられる台湾の独特の総統選。
国の在り方はそれぞれだから一重に比べる事はできないけども、台湾の普通の人たちの目線を知れて貴重な経験だった。

今は再び平穏な日々が戻った台湾。
この平穏を守るための一票だったんだろうな。

おしまい。

The Weekend Traveler

時間がなくて旅に出たいけど出られないという人たちにおくる、週末中心の旅行記。個人的な旅の備忘録なので旅行サイトとしては役立たずかも。非日常の音や匂いや光を感じたい方はどうぞ。

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