博物館三昧、台南編

学生の特権の一つ、それが学割。
そして私は無類の資料館好きである。

という訳で冬休みの間は学割を貪り尽くしてやろうと思っている。
まずは週末、小旅行で台南へ。
国立台湾歴史博物館ってどう考えても台北にあっていいような博物館の代表格だけど、台南の、それもとても市街地から離れたとこにある。
贅沢に時間を使って路線バスで行ってみた。
ちなみにSuicaみたいなプリカが学生証と一体化してるので、わざわざ言わなくても学生料金の設定があるものは勝手に割引される。こういうとこが好きです、台湾。
さて、博物館はとんでもなく敷地が広く、中もとても広い。
平日だから小学生の社会科見学が何組かいて、ヨーロッパの美術館だったらこのガキども〜って気になるくらい子どもで狭くなるけど、全く気にならない広さ。
さすが台湾代表なだけあって、なんと最初の最初に人が住んでたであろう場所の検証から始まる壮大な台湾人の歴史絵巻が展開される。ちなみに最初の台湾人が住んだであろう場所は台東あたりの海側也。
こういう等身大の模型って言うのか再現図って言うのかがたーくさんあって、勝手にたくさんの人がいる錯覚に陥いる。この時代はまだいいけど、二二八事件あたりでは夢に出てきそうなくらいリアルになってくる。
台湾の近代史は日本統治話が中心になるんだけども、旧石器時代以前から台湾を追ってきた身としては、大戦のあたりでかなりぐったりしてくる。
だけども歴史を知る事は台湾で暮らす日本人の礼儀である。と気を引き締めながら資料を見る。
日本統治下の人材募集。
はげかくし
あるべきところに毛のない方

ってストレートなのかオブラートなのか。
その昔の表現ってこういうとこあるよね。

悩みのどん底より光明の世界へ。

ハゲも楽じゃないね。
いやはや、すごい資料の数と展示のクオリティで脱帽の歴史博物館。建物もかっこよくて、外の巨大なソーラーパネルをついでに看板にしちゃってるとことかも合理的でとても良いです、台湾政府。
私は特に歴史に弱くて、どっちかというと歴史小説が教科書だったので、現実のしんどさに重くなる。けど、ここはできるだけ史実を客観的に、見る人たちに答えをたくさん考えさせる工夫がなされていてとてもよい博物館だった。

学割を貪る旅はまだまだ続く。

The Weekend Traveler

時間がなくて旅に出たいけど出られないという人たちにおくる、週末中心の旅行記。個人的な旅の備忘録なので旅行サイトとしては役立たずかも。非日常の音や匂いや光を感じたい方はどうぞ。

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