台南 安平古堡さんぽ

旅の情報源、それは飲み屋。
台南2日目の朝は前日の夜ふらりと入ったビール屋さんのご夫婦に聞いた、安平古堡に行ってみた。
台南は当たり前ながら台北より暖かくてのんびりしていて歩きやすい。

ここは17世紀にオランダ人が台湾を占領した時に建てられたお城の跡。台湾は東アジアの要所として色んな国に狙われて占領されてまた取り戻して、と繰り返してきた歴史がある土地。
じゃじゃーん!
このお方がオランダ軍を台湾から追い払った郭成功。民族の英雄って書いてある。
台南市内には郭成功の廟もあるし、国立成功大学もあるし、サクセス以外の意味でこんなに成功の文字が氾濫する町もそうそうないだろってくらい台南における郭成功はヒーロー。
ちなみに安平古堡の周りは観光出店がたくさん。著作権の目を潜った様々なグッズが売られていてとても楽しい感じ。
さあ、学生証の出番です。
ここでも学割半額で入場させてもらい、更には新年用のめでたいタペストリーみたいなのももらった。台湾は太っ腹で気前が良い。
空が近くて気持ちの良い城址。
資料館もあるけど、あまり時間がないのと博物館行きすぎて脳内の処理が追いついていないので今回は割愛。
風がそよそよして気持ちの良い朝10時くらい。ここが戦場になったなんて想像しにくいくらい穏やかで平和な時間が流れる。
清朝時代に一度は荒れ果てたこの城を再建したのは日本統治が始まってからの事で、台湾に戻ってから安平という地名から安平古堡と呼ばれるようになったそう。
オランダ時代から残る城址はこの壁だけらしいけどガジュマルの木が絡み方が300年の時の長さを物語っている。
壁の穴は銃口を入れるとこだろう。
戦いの跡は今も残る。
2月の旧正月に向けてめでたそうな飾りがここにも。
砲台は見晴らしが良くて、平和な街を見下ろしながら歴史に思いを馳せたり。
少年よ、そんなとこでゲームしてたら300年前なら撃ち落とされてたぞ。
しばらく城址を散歩して、来た時と同じく自転車でかっ飛ばして宿に戻る。これまた気持ちよい景色だったので写真に収める。
今の世も台湾の人たちが「自由」というものにこだわって守ろうとするのはそれがどれだけ尊いかを知っているからかなと思う。

歴史を知る事は今を豊かにしてくれるなー。
台南の旅は続く。

The Weekend Traveler

時間がなくて旅に出たいけど出られないという人たちにおくる、週末中心の旅行記。個人的な旅の備忘録なので旅行サイトとしては役立たずかも。非日常の音や匂いや光を感じたい方はどうぞ。

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