新春 石和温泉ワイン旅

ぎりぎり1月なので、あけましておめでとうございます。

頭も体も内蔵も疲れまくった12月から年末年始を乗り切ったので、どこかゆったりしたとことへ、というわけで山梨に行ってきた。

「石和」と書いて「いさわ」と読みます、岩沢温泉。

今回はわたしが大好きな青春18きっぷの旅。

38歳にもわくわくをくれる素晴らしき鈍行切符。

横浜線やら中央線やら乗り継ぎがさくさく行ってしまって高尾で時間ができたからちょっと寄り道。

いつでも外に出られるのが青春18きっぷのいいところ。

しかし、かっこいいぜ、JR高尾山駅。


その後、新春ぽかぽか陽気と前日までの疲れでゆらゆら爆睡してたら案外あっさり着いてしまった、石和温泉。

駅前のロータリーを見下ろす。

遠くに日本アルプスの山々。

ようやく脱・首都圏感がじわじわやってくる。

石和温泉駅のお隣は甲州でここはワインの里でもある。今回は行けなかったけど、駅の観光案内所ではワインがじゃぶじゃぶ飲めるらしい。


さて、お昼ご飯はもちろん信州そば。

山菜とかお蕎麦とか、信州では本当に「山の幸」って意味を実感する。

山の豊かさって派手ではないけど味わい深くて、古風ないい女感がある。

常に満身創痍のアラフォーには出汁もゆずも全てが染み入りますわい。

腹ごなしにてくてく歩いて石和八幡宮へ。

初詣の人込みどころか人っ子一人いない境内。なんなら社務所も無人。

すいませーん、すいませーんと言い続けて巫女さんぽい人を引っ張り出して御朱印獲得。


神様へのご挨拶も済んだところでワインを探してまた歩く。

まだ正月休みで工場は閉まっていたけど試飲できるショップは開いてますよ!と親切な駐車場のおじさんが教えてくれて、モンデ酒造に行ってみる。

なかなか年季と昭和の気合を感じる樽がお出迎え。

明日から会社とか学校が始まる日曜だったこともあり、従業員のみなさまが相当ひまそうで申し訳ないほど色々勧めてくれるんだけど、甘いワインが多くてたくさん飲めない。

前に会社のイベントで使ったアルミ缶入りのワインを発見して、お前さんたちここから来てたのね、とちょっとした再会も。

クリック一つで全国からモノが集まる東京で右から左に消費してるだけよりも、モノが生まれた場所に行くと親しみがわく。


モンデ酒造からまたてくてく15分ほど歩いて次なるワイナリーに向かう。


昼過ぎに石和温泉駅に着いたから、のんびりしてたら日が暮れ始めてすっかり夕方。

営業時間終了ぎりぎりにすべり込んだのは「マルス山梨ワイナリー」。

こちらも試飲ができる売店だけオープンしていて、営業終了まで30分くらいしかなかったので、有料も無料もガンガン試飲しまくる。

もう閉める前だからか店員のおじいさんよりのおじさんが色々サービスして飲ませてくれるもんで、最終的にはしっかり酔っぱらう。


ワインでわりとちゃぷちゃぷの腹をひっさげ再び中心地と思われる駅の方に向かって歩く。

旅には頑丈な胃袋と健やかな足腰が絶対必要。

食べたら歩く。食べるために歩く。


夜になると一気に気温が下がる。

7時になると軒並みお土産物屋さんたちも閉まり始めたので、いそいでご飯屋さんに入る。

最近、めっきり手が届かない存在になってしまったサントリーのウイスキー様。

わりとリーズナブルなお値段だったのでハイボールでいただく。

まあ、せっかくの白州も胃の中で散々なワインの海にのまれてるんだろうけど。

山梨といえばほうとう。だけど意外にちゃんと食べたのは初めてだったかも。


ここでもしっかりお腹いっぱい食べてまた歩いて宿に帰る。

リラックスしすぎて宿は一切合切写真撮るの忘れたので、石和温泉はとてもよい温泉だったことだけ伝えておきたい。


また宿で飲んで寝たらあっちゅう間に朝が来た。

青春18きっぷでやってきたけど、時は月曜日。

会社員のわたしはここからアルプスの山々を背に、特急かいじでエクストリーム出社。


かいじの中でぬくぬくうとうとしている間も、しんと澄み切った信州の空気の余韻が頭のどこかに残っていて、今年初出社の一日はなんだかシャキッと過ぎた気がした。


新年にふさわしい旅で幕開けた2020年。

さて、次はどこ行こう。




The Weekend Traveler

時間がなくて旅に出たいけど出られないという人たちにおくる、週末中心の旅行記。個人的な旅の備忘録なので旅行サイトとしては役立たずかも。非日常の音や匂いや光を感じたい方はどうぞ。

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